日本経済の停滞要因は「AIの社会実装の遅れ」にあると指摘する株式会社シーエスコミュニケーション(CSC、東京都中央区)の代表取締役・牧草亮輔氏が、2025年12月9日付で「エッジAIイノベーター」としての活動開始を宣言しました。第1弾として、バーコードなしで商品を瞬時に認識して会計する「AIレジ・Truly(トゥルーリー)」の体験会を12月18日に実施し、報道関係者にエッジAIの実力を示します。

牧草氏は、日本ではChatGPTなど生成AIへの関心が高い一方、製造や小売、物流など現場レベルでのAI導入は限定的だと見ています。その背景に、センサーや機器をネットにつなぎデータを集める「IoT基盤」の不足を挙げ、クラウドに頼らず端末側でAI処理を行う「エッジAI」が打開策になると説明します。エッジAIは通信量を抑えつつ、高速かつセキュアに動作するため、中小企業や人手不足の現場でも導入しやすいとしています。

CSCは2021年からエッジAIを活用したAIレジ・Trulyを開発し、2025年時点で小売店だけでなく、1300年以上の歴史を持つ神社にも導入。伝統的な景観を損なわずにDX(デジタル化)を進める事例として位置付けています。今回の活動では、動画配信やイベント登壇、SNS発信を通じて「AIは人の仕事をすべて奪うのではなく、人の創造的な業務を残す」との立場から、エッジAI普及の意義を訴えていく方針です。

今後は、Truly以外の現場向けエッジAIサービスの展開や、他企業との協業が進むかが焦点となります。エッジAIが中小企業や地域の現場にどこまで浸透するかは、日本の生産性向上と国際競争力回復の行方を占う指標になりそうです。

【イベント情報】

AIレジ・Truly体験会

日時:2025年12月18日 10:00〜18:00

会場:秋葉原ファーストスクエア 8F(東京都中央区日本橋馬喰町2-3-3)

申込締切:2025年12月15日

申込フォーム: https://forms.office.com/r/ZUgwP3skT7

source: PR TIMES

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